容姿と若さが武器の婚活

専業主婦という地位を勝ち取った、若い美人の婚活回想録

パパ活の先駆者…その2




その日のパーティーは、パーテーションで区切られた個室を男性が順に回ってくるものでした。



今回の男(以下、スネ夫)は、早川が受付を済ませ、案内された個室に先に座っていました。
いつもは早川の方が先にいて、後から男性が来ることの方が多いのですが…。



先に男性がいる時のパターンとして、
・早川がプロフィールカードを埋めている横顔をチラッチラッと見てくるだけの奴
・お構いなしにガンガン話しかけてくる奴

というのがありますが、
スネ夫は前者でした。
美人からしたら、どっちが印象いいの??って聞きたい?聞きたいよね??
条件が良けりゃどっちでもいいよ。
条件悪い奴はどっちもよくねぇよ。
貧乏人はすっこんでろよ。






個室と言えど、
司会の「それでは、自己紹介タイムスタートです!!」の一言まで挨拶すらしにくい空気の時もあります。
そういう時は、百億回位参加経験から秒で書き終えることが可能なプロフィールシートを、
悩む演技を交えてちんたら書いたり、
暗唱できるほど読み倒したパーティーの流れみたいな紙をしげしげと眺めたりして時間を潰します。



そんな姿をチラチラと横の男が見ているのは早川からしたら丸わかりなわけで。
そうそう、人の視線って思っているよりも見られている側からしたら筒抜けですよ。
その「チラチラ」は、やがて「ガン見」に変わりました。
もはや鼻息すら聞こえてきそうな感じのガン見。
そこまで見るならもういっそ声かけてくれよ…。



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