容姿と若さが武器の婚活

専業主婦という地位を勝ち取った、若い美人の婚活回想録

騙されて慰謝料もらった話…その65




翌朝。
いつもは早川が出勤した後に行動するので、
朝に会うことが珍しい父がリビングにいました。



「昨日警察に届けるって話に落ち着いたけど…。
考えたんだけどさ…。
例えばそれが大事になって、
金井君が窮地に立たされて失うものがなにもなくなった時って
めちゃくちゃ怖くない?」



間違いない。
駆け落ちしようと提案してくる人間だから、
今持っているものを全て失ってもいい心構えはいつでもできているはずです。



「本人にも、これ以上の接触をしたら警察いくよっとは言ってあるけど、
それであんな置き土産寄越してくるんじゃ、
多分また近いうちに連絡してくると思うんだよね。」






なるほど、さすがミステリー活字中毒なだけある。
なかなかの読みだなと思いました。



「また連絡なり会いにきたりしたら、
丁重にお返しする旨を伝えて、それでもだめなら指輪は送り返そう。」



玄関を出ていく際、例の紙袋が目に入り、
物凄く嫌な気分になりながら家を出ました。



金井とのエピソード、
一年越しで電話があったこと、
家に来たこと…
すべて、後に旦那となる当時はまだ「婚約者」に話していました。



ただの彼氏とか、婚活での平行相手だったら言わなかっただろうな…。
こんなワケわかんないトラブル抱えた女は嫌だと思うか、それとも「この子は俺が守らなくては!!」とはっちゃけるか…
更なるトラブルの発展が予想できちゃうからね。
はっちゃける男って大体ロクなことしでかさないし。
なんていうか、どさくさに紛れてラッキーすけべを期待してる奴みたいな。



旦那は、というと。
俺から金井に話しつけようか?と言ってくれたり、
マメに送り迎えをしてくれたりしましたので、決して何もせずにボケっとしていたわけではありません。と、一応書いておきます。



そして父の読み通り、
金井奇襲から僅か2日後、
再び金井は連絡を寄越すのでした。
またしても父の会社に。



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