父「そうしたら、今にも泣きだしそうな顔になって、
土下座せんばかりの勢いでどうかお願いしますって。
そんなところ、近所の人に見られたら嫌だから、
警察呼びますよって。」
早川「おぉ…奥の手…。」
父「そしたらね、
『呼べるもんなら呼んでみなっ!!!』
って…」
早川&母「!!!???
マジ!?!?!?!?」
父「嘘だよ。」
早川&母「おい。」
普段からわりとお茶目なゾンビ父。
この時ばかりはその茶目っ気いらなすぎた。
父「『せめてこれ受け取ってください』
って紙袋渡して差し出されたから、
受け取れません、お引き取りくださいって、
無視して家入った。」
父の茶目っ気でわりと穏やかな空気だった中、
母の顔が急に強張り小走りでリビングから出て行きました。
早川&父「??」
母「…え……ねぇ、
その紙袋って、
これ…?」
手には見たことのない紙袋。
父「えっ………
なんで………。」
水を打ったように静かになりました。
金井がやってきたということは、
父からラインで教えられていました。
まだ近くをウロウロしてるかもしれないから、気をつけて帰ってきてね、と。
以下、その日の早川家の人々の動きです。
・全員午前中から外出
(全員=早川、父、母)
・お昼…金井奇襲、初ピンポン
・夕方…父帰宅、金井と遭遇
↑
この間2時間程度
↓
・早川帰宅
↑
この間10分ない
↓
・母帰宅
その日はふるさと納税でいただいたいいお肉を食べる予定で、
いつもの夜ご飯の時間には家にいようと約束していたので、
早川と母はほぼ同じ時間の帰宅になったのです。
母「家帰ってきたら、玄関のところに置いてあったの。
何かと思って中に入れちゃったんだけど…。」
早川「え…
私帰ってきたときなかったよ…?」
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