容姿と若さが武器の婚活

専業主婦という地位を勝ち取った、若い美人の婚活回想録

騙されて慰謝料もらった話…その52




金井が韓国人であると発覚した時からの、
早川の情緒の不安定さったらもう、
貧乏アパートの給湯器ぐらいなもんで。
…真冬のシャワーが急に冷水になったりする鬼仕様。



だから今更早川が、
「何言ってんの?」
と怒った口調で言ったところで、
金井にはなにも伝わっていないんだろうな、
と思いながらも。






早川「私が怒ってるから結婚できないんじゃなくて、
金井さんが自分のこと日 本 人だって嘘ついたからこうなってんの、
分かってんの!?
被害者面しないでよ!
若い時間これだけ無駄にしてるこっちが泣きたいわ!!」



金井「お願いだから、一緒にいてよ。
もうずっと会ってないのもつらい。」



早川「…話になんない。
もう知らない。」



そう言ってその日は電話を切りました。
金井は結局どうしたいのか?
私はどうなりたいのか?



電話をする前までは、
ただひたすら好き、
結婚は叶わない夢だけど、まだ繋がっていたい。
と脳内お花畑だったのが、



誰のせいでこうなってんじゃい!!!



と怒りの方が勢力を増してきました。
以前から怒りはありましたが、
恋愛感情の方が勝っていたのに。



しかし、いつもと違う雰囲気だったので、
金井もそろそろこの関係が潮時だと思っているのかな…、
いよいよ明日の朝は連絡こないかもな…
と思い眠りにつきました。






~翌朝~


金井:おはよ
スタンプ



…あ、
早川が何かアクション起こさない限り、
ず~っとこの生ぬるい関係は続いていくんだ。
ずっと、ず~っと。
なんだか、急に、物凄く、
馬鹿馬鹿しく思えてきました。
しかし怒りは消えることはありませんでした。



社会の窓/クリープハイプ

この曲の歌いだし、
感情の波を掻き分けて愛憎の海を泳いでる
という一文を聞くたびにこの時期の自分を思い出します。



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