容姿と若さが武器の婚活

専業主婦という地位を勝ち取った、若い美人の婚活回想録

最後の元カレの話…その11




彼と会えない休みは婚活に勤しみました。
度々カップリングして後日デートとなったり、
早めに婚活パーティーの予約を取ってしまったりで、
彼からの誘いを断ることもありました。



「次の日曜日、そっちに行くね。」



(うっ、もう他の男と会う約束しちゃった…)
早川「日曜日…
会いたいけど…疲れてない?大丈夫??
移動するのも疲れるだろうし、
たまにはのんびり過ごしなよ~」



「息抜きに部屋の片付けしようかなって思ってて!」



「その日ディズニーのグッズの発売日で…
どうしても欲しいから朝一で行きたいんだー…。」





こんな言葉のローテーションで、
彼を健気に支えるような優しい感じを出しつつ、
会うのを回避していました。



婚活をしていくと…
婚活パーティーの自称ですから当然信憑性に欠けるのですが、
彼のスペックを凌駕するような、所謂高収入エリート達から沢山アプローチされ、
少しずつ、
「この人と結婚したら、彼とよりももっと豊かな生活を送れるんだろうな…。」
という気持ちが芽生えていきました。
…あ、もちろんそのエリート達の背後数百倍レベルで身の程知らずの馬鹿男達もいます。



彼は家族と思い出作りをしている間に、
彼女が自分より優れた人間と会っているなんて思いもしないだろうな。
妙齢の女…しかも容姿のいい女をほっぽっとくってある程度の信用がないとできないでしょうし。
でも、私はそこまで彼のことを信用しきれてなかったから婚活することにしたわけで。



あ、それだ、
早川、彼のこと信用してないんだな。



これに気が付いてからは早かったです。
その日の夜の電話。



早川「あのさ~
今すごく大変な生活送ってると思うのよ。
毎日遅くまで働いて、遠い実家まで頻繁に帰って泊まって、
自分の家のこと…洗濯とかもしなきゃいけないと思うし、
それでいて私と頻繁に連絡して、
やっと体が空いた日に私と会ったりして。
だからさ、
連絡は気が向いた時でいいし、
会うのも本当に落ち着いた時で大丈夫だよ。
今まで気が付かなくてごめんね。」



遠回しの、
「私達…距離、置きましょう。」
です。



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