容姿と若さが武器の婚活

専業主婦という地位を勝ち取った、若い美人の婚活回想録

ニートのケンちゃん…その27




ドトールを出て真っ直ぐに駅に向かおうとしたのですが、案の定すぐケンちゃんに捕まりました。



ケンちゃん「ごめん、本当、俺ちゃんとするから…」



早川「そう思うんだったら態度と行動で示しなよ。
ファミレスが嫌だったならどこに行くつもりだったの?
その食事代切り詰めてさっさとお金返してくれない?
そもそも交通費として渡したのに、手元に残ってないってやばいからね?」



ブッチンと切れた早川の口の回ること。
こんなにも思ったことをベラベラ喋れることに少しの感動すら覚えます。






ケンちゃん「ごめんなさい…。
せっかく久しぶりに会えたから、せめてご飯してください…」



早 川 「 や だ 。
私まだ優しいからここで財布出させることなんてしないけど、今一緒にご飯食べても美味しくないもん。
帰る。
お金、用意できたら振り込んで。」



ケンちゃん「ねぇ…待ってよぉ…」



あ…あれ?
これ、どっかで…
あれ?



女々しくて!


女々しくて!


女々しくて!!


\ドゥーーン/


つらいよぉ〜ぉぉぉ〜



このPVの始まりじゃねぇか…。
…つーか、これもう6年前の話かよ。
このPVさながらのすがりつきを、人通りの多いスクランブル交差点~渋谷駅前までやられた日にゃ…。



駅前の広場でちゃんと正面を向き合って、
「…残りの五千円返してくれたら、また話聞くから。
今日は久々に顔だけでも見れてよかったよ。」

と伝えました。



そう、早川並のクズ人間って客観的にみたらこうなんだなって知れたから、
この言葉に偽りはありませんでした。
ケンちゃんは何か言いたそうに目を泳がせていました。



泳がせて…??
…あ?
視線が…おかしい…??



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