容姿と若さが武器の婚活

専業主婦という地位を勝ち取った、若い美人の婚活回想録

【来年の年収は1000万円の見込み】IBJで出会った人…その16



しっかりとマカロンの紙袋を握らされたので、受け取ってしまいました。

その日の予定は
1. 見込み男とランチ
2. お見合い
3. お見合い
4. 疲れてなければ一軍手駒とディナー






お見合い仕様のバッグにマカロンはいらねぇ…。
早川は万が一足が痛くなった時用にペタンコの靴を入れたいので少し余裕のあるバッグを持っていたいのですが…。
お見合い仕様では大き目バッグだと変なので、必要最低限の物しか入らない小さなバッグだったのです。
関係ないけど、なんでいい女ってバッグ小さいの?


有名でもなんでもない洋菓子屋さんの、しかもちょっとグシャッとなった紙袋を握ってウロウロするなんて、
なんか惨めったらしいので嫌だ。
しかし、ゴミ箱に突っ込むのは流石に良心が…。
今更いい人ぶったってしょうがないのですが、食べ物を無駄にするのは本当に好きではないのです。






ピコーン!
そうだ、このまま今日会う人に渡してしまえばいいんだ。


2回目のお見合いの人に半分、一軍手駒に半分差し上げました。
早川が食べ物を捨てるという行為をしなければ、後はどうなれ関係のないお話なので清々しい気持ちになりました。
マカロンをあげた2人には「美女からプレゼントをもらった!」という最高の思い出になったことでしょう。



ありがとう、見込み男。
君のおかげで2人の男性が世の中に少しだけ希望を持てたと思います。






手持ちのマカロンも消え、一軍とのディナーを終えて
「今日も交通費だけで随分良いもの摂取できたわぁ〜ごっつぁんです。
タダで食べる高級なご飯が、早川の美貌を作り出すのよ〜ゲフッ」
とか思いながらの帰りの電車の中、スマホを取り出しました。








見込み男からのLINEのアイコンバッジ
「27」



早川「!!!??」


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