なぜ「想像よりも老けてるな」とか思われたのは分からないくせに、こういうことばかりは察しがよいのでしょうか。
早川「あっいやっえっと…」
とりあえず、ひふみんの真似したよね。
当時は知らなかったから、時代を先取ったよね。
早川「本当のことを話すと、少しそう思ってはいます…。」
見込み男「…。」
黙り込むなや。なんか言えや。
めんどくせぇな。
早川「…正直、男性の車を乗るのも、お家や居場所を知られてしまうのにも少し抵抗を感じます。
ちょっと厳しい家庭に育ったのかもって今この歳になって思うんですけど…。」
見込み男「…そっか。」
早川「…そういうシチュエーションを避ける為に色々感じ悪くなっちゃってごめんなさい。」
見込み男「ゾンビちゃんと俺は結婚前提に知り合ってるから、早く距離詰めたかったんだ。
気持ち考えてあげられてなくてごめん。」
しんみりとした空気が流れている間、
やべぇよ早いとこ切り上げないと、次のお見合いの時間に間に合わねぇ…。
と心の中で焦っていました。
あとひと押し!
早川「本当、気分悪くさせてしまってごめんなさい。
そういう家庭だったのもありますし、実際に怖い目にあったことも幾度となくあるので…。」
気の毒な美女というのは、守ってあげたくなるものです。
これで見込み男も無茶なこと言えまい。
見込み男「あー…そうだったんだね。
若い女の子はそのくらいしっかりしなきゃいけないのかもね。
嫌なこと思い出させちゃったみたいでごめんね。
じゃ、マカロンはここで渡しておくね!
お祖父さんとお祖母さんによろしく伝えておいてください!」
ようやく別れて、見込み男は駐車場へ、早川はお見合い会場へ歩みを進めたのでした。
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