お見合いする女性のレベルに応じたプレゼントを用意していた見込み男。
そのプレゼントは全て、桁外れの美女である早川に手渡されました。
早川は、「ハンカチなんていつでも誰にでもプレゼントできるのだから、後押しに渡さなくてもいいのに…。」と思いました。
早川「わぁ、かわいい。ありがとうございます。
ご馳走になってしまった上に、こんな素敵なプレゼントまで…。」
見込み男「いえ、今日は本当に会えてよかったです。
ぜひ前向きに考えてくれたら嬉しいです。
じゃ、行きましょうか!」
そしてお店を出ました。
見込み男「まだ早いですけど、どこか行かれるんですか?」
早川「そうですね、近くまで来たので祖父母の家に寄ろうかと思っています。」
見込み男「よかったら車で送りましょうか?」
正直、ありがたいですし、これくらいグイグイ距離詰められる人が相談所で成婚退会するのでしょう。
しかし美女云々を抜きにしても、あまり素性の知れない男性の車に乗るのはリスクがあるので御断りします。
早川「とてもありがたいのですが、駅でお土産選んでから行こうかなって思ってるので大丈夫です!」
見込み男「そうですか、じゃ今日はこの辺で!
…次はもっとゆっくりお話がしたいので食事に行きましょう!」
こうしてお見合い終了。
ホテルのロビーでお別れしました。
婚活市場にはいないいい男だったなぁ…と、思いながらの帰り道。
容姿…身長は低かったけれど…カッコよかったですし、
一回りも年の差のある私を楽しませる話術も持っていました。
そして、なんでもスマートにこなせる。
…そう、普通の恋愛をしてきた人間であれば、普通の人なんですけどね。
いかに普通の人が婚活市場にいないかっつー話です。
もちろん、相談所には交際希望と送りました。
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