無意識だったにせよ
え??
共働き希望なの??
不動産を2つも持ってるのに??
と言われたら、だいたいの人は諦めると思います。
しかし、金アピ男はそんなことを言われた上で将来バリアフリー対応しやすい物件であることをアピールしてきました。
これは、不動産・不労所得に続き婚活に優位であると思ってのアピールなのか?
はたまた、手に入らないと分かった美女に向けた自慢話か?
早川「年取ってから長距離の移住って私は考えられないですねー。」
金アピ男「あ…東京のマンションもリフォームできますよ。」
早川「…はぁ」
地元関西じゃなくてもいーんかい。
若干の気まずい空気を感じながら食後のお茶を飲んでいると、
金アピ男「このあと予定があるみたいですが、まだ時間大丈夫そうですね。
この近くで行きたいところがあるので一緒に行きましょう。」
時間は大丈夫だけど、お前とはいたくないよ…
と思いながら、約束の段階で次の予定の時間を伝えていた自分を呪いました。
レストランを出て、向かった先はダイソンのショールームでした。
どうやら新しい掃除機の購入を検討しているらしく、声をかけてくれた店員さんに色々質問をしていました。
約小一時間。
ネチネチ、ちまちましたことを延々と…。
メンテナンスは?
このヘッドはどうやって使う?
前の型との違いは?
ショールームで買うと特典は?などなど、延々と。
えぇ、約小一時間です。
週末でお客さんの出入りが激しく、他の店員さんはとても忙しそうにしていた中で、
1人の店員さんを捕まえて延々と糞くっだらない質問をする金アピ男の横に立っていた早川は心の中でダイソンの店員さん全員に謝り倒していました。
こいつの存在自体をダイソンで吸うか…と思った矢先、
金アピ男「そろそろ時間ですね、行きましょうか。」
と、早川の時間のせいで買わないような押し付けがましい言葉をかけ、店員さんに会釈をしてショールームを出ました。
駅に向かって歩いている途中…。
金アピ男「これ、どうぞ。」
ダイソンの掃除機のカタログを差し出されました。
早川「…結構です。」
金アピ男「あ…そうでしたか。」
駅についてホームで別れる際
金アピ男「今日はありがとうございました。
掃除機買うので次また付き合ってください。
その時は他の知り合いがやっているレストランに連れて行きますので、よろしくお願いします。」
こんなにもツッコミどころが満載の別れの言葉がかつてあったでしょうか。
早川は微笑みながら
ぜひ、よろしくお願いします。
と返事をし、
電車に乗り込むと光の速さでオーネットを開きお断りの定型文を送りつけたのでした。
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