金のないニートだから気を使って、ファミレスという選択肢をあげてやったのに、
渋谷らしさを求めるケンちゃん。
あぁ…
彼、田舎モンだったわ…。
そりゃ渋谷来たら都会人ぶりたいわな…。
早川だって自腹でファミレスに行くくらいなら、適当な男呼び出して肉食べさせてもらう方が幸せ度数は上です。
瞬時にこれらのことが湧き上がり、
イライラが抑えきれなくなりました。
早川「あぁ、そう…。
じゃ私はこれで帰るわ…。」
ケンちゃん「え…なんで…。」
早川「お金ないんだよね?
働いてないもんね?
それでいて、なんでこの瞬間金出して悠長にコーヒー飲んでるの?
気を使って安く抑えられるようにファミレスって提案してやったのを嫌がるの?
もう付き合いきれないわ…
私、ちゃんと働いてる人じゃないと人間に見えないみたい。」
ケンちゃん「…ごめん。」
一応気を使って淡々と、小さな声で言いました。
ドトールなので隣の席の人と近かったのですか、聞かれても構わないや、と。
だって無職なのが悪いんだもの。
あと、田舎モンなのも。
ケンちゃん「久しぶりに渋谷に来て、ゾンビとも久しぶりに会えたからなんか…。」
なんか…って。
カッコつけたかっただけだろ。
早川「…私もう家でゴロゴロして映画見て、買い物してご飯作るデートも飽きたわ。
いい加減、働いたらどう?」
ケンちゃんの口が開く前に立ち上がり、まだ飲みかけのココアを返却口に置き振り返らずに階段を降りました。
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