向かいから堂々と信号無視をして歩いてきた馬鹿男。
小さな子どもと、
普段から「赤信号は渡っちゃいけません」と教えているであろう母親が目の前にいるというのにも関わらず、である。
子どもに対し「こんな大人になっちゃだめだぞ~」と道路越しに伝えたい衝動に駆られるのを我慢し、
馬鹿男に対し、
「おめ、どこ中よ?」
といきったティーンエイジャーの眼差しを向けました。
「お前」じゃなくて「おめ」だし、あえて十代とは言わない。
ダサさこそ十代のいきりの象徴なのだから。
で、問題の馬鹿男。
美人の早川をまじまじと見る
っていうね。
…そりゃそうだよね。
普通に歩いてても老若男女から視聴率ほぼ100%取れる早川だもの。
馬鹿男も例に漏れるはずもなく。
しかし…
普通は「赤信号を渡っている。」という背徳感から人の視線を避けるようにそそくさと行きませんかね。
本当に規定外の馬鹿なんだな。
軽蔑の意を込めてガン見している早川と、
もろに「お、いい女!」という不躾な視線を向ける馬鹿男。
お互い素性のしれない男女が、
街で熱く視線を交わし、すれ違うーーーー……
一瞬でも「君の名は」のラストシーンを想像した人、素直に挙手してください。
当然そんなキレイなもんでもなく、馬鹿男が信号を渡り切る…
すなわち早川の横をすり抜けると、信号は青になりました。
信号を守った早川、そして向かいの親子も動き出しました。
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