QRコードの画面を差し出したハワイ男。
早川「あ…今読みますね…。」
もたもたしながら、
指紋認証ではなくロックナンバーで解除します。
というか、そもそも指紋認証登録してないのですが。
ここで早川のスマホに神が…。
「ソフトウェア・アップデートの通知」
が画面に表示されたのです。
これアップデートをタップすると、強制終了や中断することが出来ない仕様なんです。
なぜそれを知っていたかというと、
以前に男との待ち合わせのタイミングで誤って押したことがことがあったのです。
待ち合わせ時間に連絡を入れようと思ったところだったので、
かなり時間かかるし、遅刻する女だと思われるのも癪だしで糞イライラしました。
…こういう苦情が多かったのか、今はパスワード入れないとスタートしなくなりました。
しかし、この時ばかりは本当に神の知らせかと思いました。
迷うことなく、
「アップデート」をタップしました。
早川「…あぁっっ！！
ごめんなさい！今間違えてアップデートのお知らせの更新押しちゃいました…！！」
急に始まる説明口調。
早川が表現できる最大の「やっちまったぁっっ」顔で、
iPhoneのアップデート中の画面…
真っ白で林檎と進み具合を示すバーが出てる画面を見せました。
早川「ごめんなさい、後で連絡しますので電話番号聞いてもいいですか？」
さっとペンと小さな紙が出てくるあたりに婚活パーティー玄人感。
ハワイ男「あ、じゃあ俺のスマホに早川さんの番号打ち込んでください！」
で…デスヨネー…。
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