容姿と若さが武器の婚活

専業主婦という地位を勝ち取った、若い美人の婚活回想録

待ち伏せ男VS早川…その7




パン屋さんはほんの少しだけ遠回り。
こういう風にぶらぶらするのが好きなので、婚活でヒールを履いててもぺたんこの靴も持つようにしてました。
あと絆創膏。
あの時期の早川の女子力はいまいずこ…。



遠回りの末、パン屋さんに到着。
個人が経営しているお店で、
大手のパン屋さんのような開放感のある出入口ではありません。
ドアを開け入店。



もう夜に差し掛かろうかという時間帯だったので、
商品の数もまばらでした。



商品をながめていると、



チロリン♪



お客さんが入ってくると鳴る、鈴の音が響きました。






その時早川はお店奥にあるガラスのショーケースの商品を見ていたのですが、
そのガラスが反射して見えたものに、
震撼しました。



見覚えのある柄物パンツが写っていたのです。



えっ…



っと一瞬時が止まったような感覚に陥りました。



ここまで行き先一緒はさすがに…。
店員さんに不審がられないようショーケース内の商品を選んで取ってもらいお会計。
スウェットハワイアンのことを視界に入れないよう、
めちゃくちゃ慎重にお釣りをお財布に入れながら退店。



ドアから出た瞬間、
その日二度目のすたこらさっさです。



早川がパンが入った紙袋を小脇に抱えてたら、
微笑みながら石畳歩いちゃう系の柔軟剤の広告風に仕上がるのですが、
この時は本気で競歩選手が憑依してた。
多分、あの瞬間だけは関東で一番早かったと思う。



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