後からやってきた男女も、早川と同じシチュエーションで人を待っているのだとすると。
少なくとも3組がここでお見合いをすることになります。
流石、予約を受け付けないラウンジです。
3人共、一様にお互いをチラ見し、ラウンジ前とスマホと交互に見ながら自分の相手を待ちます。
なんだ、この心理戦みたいな絵面は…。
早川が美しいが故に、
女性からは無駄に敵意を抱かれ、
男性からは無駄に好意を抱かれることは容易に想定されるため、
「まだ首が座らないんです。」
と言わんばかりに俯き、横顔も髪で隠しました。
そんな異空間でしたが、そわそわしてたらラウンジ前にお相手がやってきました。
早川が一抜け!
すかさず飛び出し、ササっと挨拶、ラウンジに無事に入れました。
席にて。
早川「よろしくお願いします。
ラウンジの前待ち合わせだとスタッフさんが沢山いて恥ずかしいですねw」
相手「僕も同じこと思ってましたw
改めて、よろしくお願いします!w」
和やかな空気でスタートし、始終フランクな感じのお見合いでした。
やっぱりね、そこそこ容姿がいい人というのは打ち解ける能力に長けてます。
高い年収という武器だけを引っ提げ婚活を始めるロクな恋愛経験を持っていない男では、こうはいくまい。
いつまでも「相手」って書いても分かりにくいので、
今回の男は「借金男」という名前にします。
お見合いでの会話抜粋。
借金男「趣味の読書はどんなのを読まれるんですか?」
早川「エッセイからミステリーまで幅広く読みます。
話題になった本とかオススメされた本はとりあえず読んでます!
最近は忙しくてあんまり読めてないんですけど…。
借金男さんも読書が趣味でしたよね??
どういうのがお好きですか?」
忙しいっつーのは、
もちろん婚活でな。
借金男「僕もそんな感じです!
というか、正直取り立てて極めてるような趣味がなくて…
無難な感じで書いちゃったんですけど、話題の本とかは読むようにしてます。」
そんな感じで最近の芥川賞や直木賞受賞作の話をしました。
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