容姿と若さが武器の婚活

専業主婦という地位を勝ち取った、若い美人の婚活回想録

借金があるのに婚活をする男…その2




お見合い当日。
相手のプロフィールを頭に叩き込みながら電車でホテルまで向かいました。



余談ですが…一日に数人の男性とお会いしているとプロフィールがごっちゃになるので、
本当に直前に復習して挑んでいました。
とは言うものの、早川のおつむの具合から覚えられる情報量は限られてますので、
趣味>仕事>家族構成
の順番に覚えていました。



約束の時間よりやや早くホテルに着き、ラウンジまで向かいましたが…。
ラウンジの入り口のカウンターと、ケーキのショーケースに何人ものスタッフの姿があり、
とても気まずい…。
ラウンジ内でモロお見合い!!というところを観察されても何も思わないですが、
待ち合わせの瞬間を見られるのってなんか恥ずかしい。
初対面の男女の、
「あっ…どうも…」
「あっ…よろしくお願いします…」
の、「あっ」のところが恥ずかしい。







なのでそのままラウンジの前を通り過ぎ、
ラウンジのスタッフからは死角になる階段の影に身を潜めました。
相手がラウンジの前でハチ公よろしく堂々とスタンバイしてしまったら、
ラウンジのスタッフが「あっ」の瞬間の目撃者となることは避けられませんが…。



しょうがない、様子を伺いながら待つことにするか…。
と、思っていると恐らく早川と同じことを考えてやってきたであろう女性が一人…。
そして男性も一人…。
お…おい、お前ら、
早川が見つけたオアシスの人口密度を無駄に高めるんじゃない。


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