その時の早川は。
彼と出会った職場を退職したというところで、ものすごくメンタルがやられていました。
高卒であの会社に入るのは絶対に無理だと知っていたから、
あの会社以上の会社に入れるチャンスなんて二度と巡ってこないと分かっていたから、
入社した時、
「どんなにつらいことがあっても絶対に定年まで勤める!」
と決めたのに。
結局一年も持たず辞める自分の弱さと、
今後の人生の不安がグルグルと渦巻いておりました。
そこで急に降臨した、
「働けないなら、専業主婦になればいいじゃない。」
彼の転職先は遠く、引越しをすることも決定していました。
早川の家から2時間弱。
この時、
「私も一緒に暮らしたい!!」
と強く言っていれば、彼と結婚していたかもなぁと、その後しばらく悩むこととなります。
しかし転職したばかりの彼の心労などを考えるとその一言がどうしても言えませんでした。
しかし「結婚したい!」という自分の意思だけは伝えておかないと、
無駄に歳を重ねるだけのお付き合いになりそうな気がしたので、
「仕事が落ち着いたら、結婚したいな…。
私、そんなに体が丈夫な方じゃないから、
子育てとかもなるべく早くしておきたいなって思ってて。」
とは伝えておきました。
彼は、
「結婚を考えていなかったら、
ゾンビの両親と食事しないし、
俺も親に紹介しないでしょ。
ちゃんと考えてるよ、大丈夫。」
と。
早川はすっかり安心しきって、両親に彼がこう言ってくれたと伝え、
仕事も両親の会社でぬる〜く、かる〜く働くことにしました。
どうせ、彼が結婚しようと言ってくれるまでの短い間だし。
しかし予想外の出来事が降りかかるのです。
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