勿論、早川の周りにも男たちがいました。
イケメンと話すためだけに二次会に参加することにした早川からしたら、
その他の男など寿司のバランのようなものです。
いくら洒落込んでいようが、煮ても焼いても食えないってことね。
…座布団くれ!!
しばらくすると常連おっさんが
ここのお店だよ~
と先陣を切って雑居ビルの地下へ続く階段へ進んでいきました。
半地下…
人がすれ違うのが難しい位、
窮屈なテーブル間隔のお店…
という想像がつきます。
この手のタイプのお店は、
お店に続くビルの細い階段を降りる時から、
席順は決まったも同然。
降りた順にそのまま奥に詰めて座ってゆくのです。
となれば。
少なくとも、
イケメンの前か後ろ、
2人以内の順番で階段を降りるべきなのです。
えぇ、まぁ…
結果的に一番遠い席になったよね。
うん…
イケメン君にくっついてた、
肝井の存在糞邪魔過ぎた。
肝井に一次会(という表現でいいのか?)で、散々な目に合わされた早川は、
2次会でも肝井にロックオンされる苦痛に、
近づくのをためらい、
椅子取りゲームに敗れた。
早川の周りは、はす向かい含め全員男で固められました。
こういう風に露骨に美人にたかる男も嫌だ。
「はいっメニュー!」
「飲み物、何にする?」
「あ、上着、こっちかける?」
「バッグ置き、ここにあるよ!」
姫のような待遇です。
イメージは森の動物たちと戯れる白雪姫。
しかし、目的が達成出来ないと悟った時点でなにもかもやる気が…。
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