早川の家は門のところにインターホンがあり、
その門を過ぎてから家の玄関というよくある作りです。
門は夜間以外施錠していません。
早川「…門のところじゃなくて、玄関?」
母は頷きました。
早川が帰宅したとき、
絶対そんなのなかった…。
早川が帰宅後、
門を開けて敷地内に侵入し、
置いていったのでしょうか。
母が帰ってくるまでの
10分間の間に…?
ぞっとし、静まり帰った早川家のリビング。
沈黙を破ったのは父でした。
父「あ~…でも違うかも?
シリアスな空気出しちゃったけど、
どんな紙袋だったかなんて細かく覚えてないし。」
母「違うんかい!」
早川「それならいいんだけど…。
ラリってる金井目の前にしたら怖くて紙袋どころじゃないだろうし…。」
お茶目もいい加減にしろよ、と心の中で思っていました。
それじゃ、この紙袋はなんだ?となり、
3人でそっと中を覗き込むと、
明らかに「菓子折りです」といった包みがされた箱。
それを手に取ると、下にも小さな箱。
早川はまず菓子折りの包みをはがしました。
中身はいたって普通のお菓子でしたが、
聞いたことがないお店のものだったので、
Googleで検索してみました。
「…あ、やっぱりこれ、
金井だ……
多分……」
愛媛にあるお菓子屋さんのもので、
お土産としてそこそこ人気なものらしい。
えぇ、愛媛と言えば、
金井の出身地です。
愕然としていると、
小さい方の箱を開けていた母も固まっていました。
そして、母の後ろで同じように小さい箱の中身を見た父もまた同じく固まっていました。
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