容姿と若さが武器の婚活

専業主婦という地位を勝ち取った、若い美人の婚活回想録

騙されて慰謝料もらった話…その47(婚活再スタートを決意)




泣いたり、
怒ったり、
駆け落ちしようとしたり、
大騒ぎの見本のような情緒不安定な早川と、
うなだれる金井。



また日が暮れ始めたら離れたくなくなってしまうと思ったので、
お昼過ぎに帰りました。



合鍵…これを持っている限り、
いつでも金井の部屋に行けてしまうなぁ…。
いつでも、金井に会いたくなったら会えるって思ってしまうなぁ。



それはよくないよね、
駆け落ちするぐらいじゃないと結婚できない相手だもん。
好きだけど…
いづれは諦めなきゃいけない。



でも金井に返したら、もう別れる気満々だって思われちゃうよね…。



この複雑な心中、矛盾しかないです。



迷った挙句、
金井がトイレに行っている間に、
パスポートが入っていたキャリーバッグのキャスター側(底部分)に、
マスキングテープで貼っつけておきました。







帰りの電車の中、眠りたいのに色んなことを思い出して涙ぐんだり、
挙動が不審だったかと思います。
…電車とか、エレベーターとか密室での挙動不審人物の怖さって計り知れないよね。
あの時同乗していた皆さん、ほんとすみませんでした。




家に帰って、明るいうちに一人で考えました。
お金持ちと結婚したいと思って始めた婚活で、
条件を丸々クリアした素敵な男性と出会ってこの結末…。



早川ゾンビ、この時24歳。
このまま結婚が難しい韓国人を好きなまま、
だらだら付き合って、若さを失う?
…それだけは嫌だ。



思えば、今まで恋愛は彼氏がいても他に好きな人が出来て、
そのまま乗り換えていっていました。
つまり、金井に対する「好き」という感情は、
それを上回る「好き」を他の人に抱くことによって無くせるのでは…?



あぁ…
また1から婚活スタートさせなきゃなのか。



でもまた好きという気持ちが芽生えてから、
今回のようなことが起こりえる恐怖を抱いていたので、
そこまで恋愛感情は求めないで、
まずは人間性を第一に見ていくことにしました。



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