容姿と若さが武器の婚活

専業主婦という地位を勝ち取った、若い美人の婚活回想録

生き急ぐ男…その7



あともう一つ、マズいかな…と思ったのは、
会場に入った時、スリッパに履き替えさせられたこと。
中は普通のオフィスだったので違和感ありまくりでした。
とっさに逃げられないようにするため…?
と勘ぐっていました。



シャネルスーツの女の人にはマジで申し訳ねぇ。
目の前で熱心に話してたのに、
「騙されねぇよ!?」
ってスタンスで構えてたから、
何一つとして身になってない。
ぜんっっぜん思い出せないから、実際結婚した今でもなんにも役に立ってない。
セミナーの意味な。



会場を後にして、カフェに行くことにしました。
四国男「すごく勉強になったね〜!」



早川「う…うん。」



もらった資料に多数のメモ書きがありました。
四国男は真面目に聞いていたようです。






なんか……
なにもかも疑ってごめんな…。
早川…いつからこんな汚れた大人になっちまったんだろうな…。
もう…戻れねぇのかな……
純粋な…あの頃には……。
早川はぜんっぜん潤まない目で、外を眺めたーーーー
目も心もかっさかさだよ、いつだって。



物憂いな気持ちになりながら四国男について考えました。
婚活で出会った相手との2回目のデートで、結婚後の生活を考えるセミナーに連れてってくれるなんてなんとも頼もしい男性ではないですか。
派手な結婚式を夢見ているところも、ケチくさくなくていい。



…あ、めちゃくちゃ大切なこと聞き忘れてるわ。
このタイミングで聞いとこ。



早川「家庭的な奥さんがよくて、子どもも欲しいって言ってましたけど、共働きとかの希望ってあるんですか?
セミナーに参加するくらいだから、経済概念もしっかりしてそうだなって…。」


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