容姿と若さが武器の婚活

専業主婦という地位を勝ち取った、若い美人の婚活回想録

生き急ぐ男…その6



中はオフィスのようになっていて、会議室にありそうな長机が2つあり、前にはホワイトボードがありました。
机がもう一つあるということは、また別の一組結婚を控えたカップル…
もしくは早川と同じように騙し騙されコンビがやってくるのでしょうか。
騙し騙されってお笑いコンビいそうだね。



席に座ると、コーヒーと某洋菓子店のマカロンが用意されました。
うへぇ…どことは言わないけど…
ここのマカロン激まずなんだよなぁ…。
わざわざ交通費かけて騙されに行って、
美味しくないマカロンを「ほれ(笑)これが欲しかったんだろ?(笑)」
って差し出されるとか、マゾを極めていないとちょっと厳しっす。



開始時間になるより前に、シャネルのツイードスーツに身をまとったいかにも「やり手!!!」といった感じの女性がホワイトボードの前にやってきて挨拶し始めました。
あんれまーー
セミナーを聞くのは四国男と早川ペアだけ!!



自分が今いる状況を冷静に判断します。
早川以外には、
シャネルスーツの女、
若い紺スーツの男と女、
四国男…の4人がいます。



この4人に囲まれて、
契約書にサインするまでここから出られないとなった場合、
どうしたら切り抜けられるか?
そんな事を考えているうちに、シャネルスーツの女がセミナーの概要を話し始めました。







………。



予定通り、スケジュールに沿ってきっかり2時間で終わりました。
えっとね。
結果から言うと、本当にただのセミナーでした。
妙な浄水器を「新居にいいわよぉ〜」とか、
妙な美顔器を「ブライダルエステに行くより安上がりよぉ〜」とか、
妙な壷を「これがあるだけで残りの人生安泰!!」とか勧められるわけでもなく。
少し身構えたのは、保険の話になったとき位でした。
しかしそれも、無理な勧誘があったわけではなく、
見直しするならお勧めのサービスがあるので気になったら資料お送りします〜位の軽いやつでした。


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