容姿と若さが武器の婚活

専業主婦という地位を勝ち取った、若い美人の婚活回想録

プロフィールを偽る男…その9



嫌みが通じなかったので、店から出るまでは穏便に済ませることにしました。
早川「同居ってなると、家はどうなるんですか?」



ゴリラ男「実家をリノベーションする予定だよ!
台所とかはできるだけ奥さんの希望を聞くよ。」



できるだけ…って。
しかもなんだその上から目線。
同居してもらえるだけありがたいと思わないのかい。



って思っていたのが、
ついに口がスベってしまいました。








早川「へ…へぇ〜…そうなんですか…
…お嫁さん、来てくれるといいですね。」






ゴリラ男「えっ…えぇ…ははっ…まぁ…」




ついね…ぽろっとね…。
これを皮切りに言葉が流れ出てきてしまいます。



早川「私は母が同居で苦労していたのを目の前で見てましたので、絶対に無理ですね…。」



ゴリラ男「いや、早急にってわけじゃないよ?」



早川「う〜ん、それさっきもおっしゃってましたけど…
未来の事は誰にも分からないですけど、
今の段階で確実に将来的には同居!って分かってるのは…。」



これ言っちゃったら今後の活動でギリギリまで隠しちゃうかも?
いや相談所に
「プロフィールに、自分の家族との同居は希望しないと書いてあるのにも関わらず、実際は同居したいと言われました。」
とチクってやる。
そうだよ、そもそも同居の項目が「同居希望」ってなってたら、お見合い料払ってまで会ってすらないし。
これも言っちゃお。



早川「後々にこういう価値観の違いが出ないようにするのがプロフィールだと思っていたので…。
まさか、同居希望のところを曖昧に埋めてるとは思いませんでした。」



ゴリラ男「う…うん、いや…僕も相談所の人に言われるままにやっただけだからね…」



この期に及んでまだ人のせいにする言い訳。
ゴリラよりもタチが悪い。


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