容姿と若さが武器の婚活

専業主婦という地位を勝ち取った、若い美人の婚活回想録

胃袋を掴もうとする男…その4



ラウンジを出て、それでは…と別れようとすると。
胃袋男「あっちょっと待ってください。
…すみません、渡すタイミングが分からなくて。」



小さな紙袋を鞄から出し、早川に差し出しました。










胃袋男「この間出張で長野の方行ったんで、そのお土産です。
よかったらどうぞ。」



胃袋男はひとまずOK返事をすることに決めていたので、
断るのもアレかなっとありがたく頂戴することにしました。



早川「えっ嬉しいですっ!何ですか??開けてもいいですか?」
わっくわく~
長野のお土産は、白樺の大地というチョコのお菓子が大好き。
イナゴの佃煮もよい。



胃袋男「どーぞどーぞ…ジャムなんですけど…」



このサイズの箱ということは…
そこそこ大きな瓶2つ入り?









はぁ~
重ぇなぁ…。
これからディズニー行くのに、
こんなの糞邪魔だわぁ~…。
いつもだったら、次のデート相手がいるので、そいつに押し付けるんだけど…
今日はそうもいかない。



ということを一秒間で思ってしまったのを察したのか。
それとも、紙袋の中を見たはいいけれど、中の箱を開けずに閉じたので察したのか。
胃袋男「あっ…ディズニー行くんじゃ邪魔ですよね…?
ごめんなさい、また別の日に改めて渡させてください!」



なかなか空気読める!
いいね!



早川「わ、こちらこそごめんなさい…
お言葉に甘えてもいいですか??」



はいっ出ました「甘えていいですか?」
前の「お言葉に」なんてあろうがなかろうが、美人に小首をかしげてこれ言われたら断れる男はいないし、落ちない男もいないだろ。
はいっ悩殺どっきゅーん



とどめにスマイルで
早川「今度お会いした時にいただけるの楽しみにしてます!」
これなら、相談所にNG返事するからもらわなかったと思われないでしょ。



今度こそ別れて、京葉線の車内で相談所に交際OK返事をしました。
その夜にファーストコールも済ませ、次の週末お花が綺麗なお庭のある所へデートする約束をしました。
野暮ったいわりにはセンスがあるな、と思いました。


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